ホーム » 考え方の見直し » 挑戦ができない考え方を変えたい

挑戦ができない考え方を変えたい

人間の心理的特性が挑戦を阻む

マナブン:新しいことに挑戦するのが怖いです。どうしたら良いでしょうか?
人は誰もが新しいことに挑戦したいと考えています。しかし、多くの人が実際に行動に移すことができないのはなぜでしょうか。その根本的な原因は、人間の心理的特性にあります。

まず、私たちには「ホメオスタシス」と呼ばれる、環境の変化に抵抗し現状を維持しようとする性質があります。新しいことに挑戦するということは、自分を取り巻く環境が変化することを意味します。そのため、ホメオスタシスが働いて、現状から逸脱することを嫌がるのです。変化に適応するのは心理的に大きな負担がかかるため、無意識のうちに現状維持を選択してしまうのです。

また、新しいことに挑戦すると、周囲から「変わり者」と見なされるのではないかという恐れもあります。人は本能的に集団から排除されることを恐れており、これが挑戦を阻害する大きな要因になっています。特に日本のような集団主義的な文化圏では、この傾向が強く表れます。「村八分」になることを恐れ、安全な道を選択してしまうのです。

このように、私たちの心の奥底にある「変化を嫌う」「集団から排除されたくない」という心理が、新しいことに挑戦するのを阻んでいるのが実情です。

不安を前向きに捉え直す

マナブン:こうどうするにも不安で困っています。どうすればよいでしょうか?
では、このような心理的障壁をどのように乗り越えればよいでしょうか。ここでのポイントは、「不安」を前向きに捉え直すことです。

多くの人は、新しいことに挑戦するときの不安を、単なる「弱さ」や「向上心の欠如」と捉えがちです。しかし、先述のように、この不安は人間の本能的な特性に根ざしたものです。つまり、不安を感じるということは、その挑戦が自分にとって本当に大切なことであるサインなのです。

不安を感じるからこそ、その先に自分の本当の目標や夢が待っているのかもしれません。不安は、自分の内なる声を教えてくれる「コンパス」なのです。そう捉え直すことで、不安を前向きな力に変えることができるのです。

具体的な行動で不安を克服する

マナブン:目標が高すぎると動けなくなってしまいます。どうすればよいでしょうか?
また、高い目標を立て、それを66日間継続して取り組むことも重要です。ホメオスタシスが働いて、現状維持を求めてくるのを乗り越えるためには、自分の「コンフォートゾーン」を大きく広げる必要があります。そのためには、無理なくできそうな目標ではなく、少し高めの目標を設定し、それに向けて粘り強く取り組むことが肝心なのです。

さらに、自分の理想の姿を具体的に可視化することも有効です。目標達成のイメージを絵や写真で描くことで、目的意識が明確になり、行動の継続にもつながります。

最後に、ドリームキラーと呼ばれる、夢を否定する人々から距離を置くことも大切です。彼らの目を気にしていては、本当の自分の道を歩めなくなってしまいます。ドリームキラーを排除し、自分を応援してくれる人々と一緒に歩むことで、不安を和らげることができるのです。

新しい挑戦に向けて

マナブン:自分らしい道を歩むには、どうすれば良いでしょうか?
新しいことに挑戦することは決して容易ではありません。でも、その先に自分の本当の目標や夢が待っているのかもしれません。不安を乗り越え、自分らしい道を歩んでいくことが何よりも大切なのです。

人間の心理的特性が挑戦を阻む原因を知り、不安を前向きに捉え直し、具体的な行動で克服していくこと。これが新しい挑戦に向けた鍵となるでしょう。