人間関係の見直しはなぜ必要なのか
マナブン「人間関係も見直しが必要なのだという主張をいくつか見ました。なぜ人間関係に見直しが必要なのですか？」
良好な人間関係は、仕事であれば生産性に、ひいては自分の幸福感や直結します。自分自身や周りの人たちとの人間関係を見直すことは、非常に大切です。
見直しが必須かどうかは状況によって異なりますが、定期的に自分自身の立ち回りや周囲とのコミュニケーションについての改善点を探すことは無駄ではないでしょう。問題がなければさらにコミュニケーションが円滑になって信頼関係が強固になります。一方、人間関係に問題がある場合は、早めに対策を講じておくことで、トラブルを未然に防げる可能性があります。
マナブン「人間関係の改善を考えるべきタイミングというものはあるのでしょうか？」
仕事においては、仕事がスムーズにいかない、同僚と連携が取れない、上司とのコミュニケーションがうまくいかない場合などがあります。このときは、まず自分自身ができることを考え、上司や同僚とコミュニケーションを取りながら、改善策を模索してみてください。あいさつやお礼の回数を増やすだけでも、関係は改善されやすいですよ。
コミュニケーションのトラブルは常に双方に改善するべき点があります。これは事実ではなく、そのようなマインドでいるほうが、結果として人間関係がうまく行きやすいということです。明らかに相手が悪いような場合でも、自分自身の改善点を見つけて実行することで、自分のメリットになる方向に転がすことができるものです。
苦手だからと避けすぎるのはよくない？
マナブン「話していて消耗するような相手にも積極的なアプローチが必要でしょうか？」
必要かどうかと問われたら、必要です。私たちは親兄弟とさえ価値観が異なり、誰と話しても消耗することは避けられないからです。
しかし、自分ばかり改善を続けていて、かつ話が一方通行になってしまうような場合には、その人から距離を取ることが必要になるかもしれません。自分の努力で改善できる可能性があるとはいえ、それは確実ではありませんし、自責をしすぎて消耗してしまうのでは意味がないからです。
距離を取るといっても、物理的な距離を取れないケースもあるでしょう。信頼関係を築くためには心を開いて共感することが大切ですが、消耗する相手に共感しようとすると、自分の価値観がゆらぎ、深く傷ついてしまうおそれもあります。
その人が自分と違う価値観を持っているということは、決して自分の意見が否定されているというわけではありません。たとえ否定的なニュアンスであったとしても、他人に自分の価値観を定める権限はないのです。価値観が合わない方に対しては「この人はこういう価値観を持っている」という事実のみを受け入れるというスタンスでいると、話すのが少し楽になるのではないでしょうか。