時間を浪費する癖は直せる?
マナブン「最近、時間を浪費してしまっているなと感じます。休日になるとついダラダラとSNSチェックをしたりゲームをしたりして1日を過ごしてしまうんです。時間を浪費する癖は直せるのでしょうか?」
どんなふうに時間を浪費しているのかを把握できれば、相応の対策が取れると思います。あなたが挙げてくれたように、SNSやゲームに時間を使っていると分かっている場合には、デバイスの使用時間を制限するといった方法が有効かもしれません。
しかし、浪費というものは無自覚にやってしまうものなので、気づくというステップが必要です。あなたは何気なくコンビニを使っていると思いますが、たった1ヶ月でコンビニに2万円も使っていると言われたらびっくりするんじゃないでしょうか。これは、20営業日ずっとコンビニで1,000円を使ったらそうなるんですよ。目に見えるお金でさえそうなんですから、時間の浪費に自覚的になるのはかなり難しいことです。
マナブン「言われてみたら、たしかに無意識にコンビニでお金を使っていますね……。では、時間の浪費に気づく方法はありますか?」
時間の浪費に気づくためには、まず自分が何をしているのか正確に把握することが重要です。日々やったことを時間ごとに記録することで、自分がどれだけ時間を費やしているのかを客観視できますよ。
ワンクリックで時間を図り、タスクの分析もできるタイムトラッキングアプリというものがあるので、まずはこれをダウンロードしてみてはどうでしょうか。例えば、Toggl(トグル)などはブラウザからも使えます。
自分が何に時間を使っているか可視化することで、自然と浪費する癖を正そうとする意識が働いてくるはずです。
浪費をすべてなくそうとしないのも大切
マナブン「ありがとうございます!ところで、根本的な話なのですが、なぜ時間の浪費はいけないことだといわれているのでしょうか?」
それは良い質問ですね。これにはいろんな答えがあるかもしれませんが、まず人生において時間が有限であるためです。一度過ぎ去った時間は、二度と手に入れることができません。
また、時間を浪費してしまうきっかけとなるのは、おそらく「やらなければならないこと」や「考えなくてはならないこと」から目をそらす行為である可能性が高いので、あまり本人のためにならないという理由もありますね。いずれ向き合わなければならない課題から逃げ続けると、それだけストレスや不安感が増大してしまいますから。
そうはいっても、完璧主義に陥って過剰なプレッシャーをかけてしまうと、それはそれで気が休まりません。
時間を有意義に使うことは大事ですが、すべてを有効活用しなければならないというわけでもありません。時には息抜きも必要です。大切なのは浪費しないことではなく、浪費の割合が高くなりすぎ、バランスを失うことです。無駄を削減しつつも、自分を追い詰めすぎないようにしてくださいね。